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ダムめぐり/福島談合のダムに迫る/その1

福島談合のダムに迫る(その1)

個人的に結構ショックなニュースだった。

ダムな上に前田建設なのである。そう、あのファンタジー営業部の前田建設が、なのである。

ダムという世の中的にはいろいろ複雑な物を抱えがちな物を趣味として扱っている以上、そういう部分が目の前に現れる機会もたびたびあって、自分の位置をどの辺りに置いてどういう姿勢で扱ったらよいかという事に右往左往することがままある。って言うか今がまさにそうだ。どうしたらいいの。

そんな、ダムマニアとしての立ち位置を捜し求めるべく、秋の福島、渦中のダムとなった木戸ダムへと車を走らせたのでした。

福島県木戸ダム建設事務所 http://www.pref.fukushima.jp/kidodam/

ダム便覧 全項目表 木戸ダム http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0539.html

DamMaps 木戸ダム http://dambiyori.sakura.ne.jp/dammaps/?p=7&d=0539

北関東を東西に横切る国道50号から常磐道へと乗り継いでひた走ること6時間。福島県楢葉(ならは)町に木戸ダムは作られている。最寄の広野ICを降りてまず目に付いたのが

巨大な煙突(東京電力広野火力発電所の煙突だそうで)と

日本のサッカーの強化基地、J-VILLAGE(の看板)。あと福島第2原子力発電所も楢葉町にあるそうで、なんだかスケールの大きいものだらけな町である。

そんなこんなで、カーナビの言うとおりに車を走らせると道の両端にこんな看板が。進入禁止って…公式サイトでは見学できるよって書いてあったのに、と一瞬たじろいだが、よく見たら工事車両が進入禁止で上に「木戸ダム見学車両 入口」と書いてある。良かった…、と思ったのもつかの間道の反対側にはこんな看板が

えーっ。そんな土砂崩れで通行止なんて公式サイトに一言も書いてなかったぞ。しかもかたっぽでは入り口とか書いてあるのに。ともかく、まあ先に行くしかないよなぁ、と車を進めてみると、

見事に崩れてました。文字通り根こそぎ。土砂崩れと書いてあって本当に土砂崩れなのでなんというかその点には反論の余地がないのだが、逆にもう片方の看板は一体なんなんだ、ということになる。

とりあえず、ここに居ても仕方ないので地図で調べてみたところ回り道がありそうなのでさっきの看板を戻って回り道の方に向かうと、

そっちの道にも何事も無かったかのようにちゃんと看板が立ってる。この紛らわしさは一体。

で、まあ気を取り直して先に進むのですが、T字路の手前でまたもや看板が。

見学車両進行方向ってこの矢印のとおりにT字路を曲がれということかな、と思って曲がってみると

仮設っぽい橋が架けられていて傍らにこんな看板が

「責任を負いかねます」っておい。さっきの看板の進行方向ってまっすぐいけという事なのか。いや、ダムを見学するような人は一般の皆様じゃないという事も考えられるが、うーん…。

結局なんだかよく分からないので、この橋は渡らずに別のルートを通ってきた。なんというか、来る人を翻弄する看板群である。私は一休さんでも注文の多い料理店の猟師でもない。

まあ、そんなこんなで山道を登っていくと、眼前になにやら白いものが

ついに目の前。この突然堤体の一部が目に飛び込んでくるのは、いつになってもガーッってこみ上げるものがある。そして、コーナーをまがって目の前に現れたのは!

その2に続く。

2006年10月17日追記

木戸ダム公式サイトに土砂崩れによる通行止めの情報も含めた詳しい地図が掲載されているようです。あの橋は渡るべきだったんだな。ご参考まで。

http://www.pref.fukushima.jp/kidodam/koutuuu/index.html

おまけ

サイレンくん。かわいい。