トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

ダムめぐり/ダムの仙人に逢いに行く/その2

ダムの仙人に逢いに行く(その2)

そこには、「立入禁止」の看板が掲げられた門と、近づくことを拒絶する柵が堰堤の周りを厳重に囲っていた。「堰堤」公園って銘打っているのに肝心のダムのそばに寄れないってなんだよー、と思わず叫びたくなるが、気を取り直して「蓬莱」の由来になりそうなものが無いか探して回る。しかし、それについて解説した案内板等もなく、そればかりか、ダムの名前に関してはどれもこれも飯野ダムの表記。唯一、東北電力の看板に「蓬莱ダム」の文字があるだけ。そりゃ、持ち主だもんな。結局何も分からず車に戻った。

とりあえず、現地で分からなければ紙の資料だ。福島市までそんなに離れてないみたいだし、県立図書館に行けばなにかわかるんじゃないか、という事で、車を走らす。堰堤公園の入り口の看板の写真を撮りわすれてたので、撮っておこうと車をとめると、近くに案内板らしきものが立っているのに気が付いた。

発電所の名前も蓬莱なのか。蓬莱発電所の取水ダムだから蓬莱ダム…。なるほど。ここに行けばもっと詳しいことが分かるかもしれない、という事でカーナビの小さな地図でそれらしい所は無いか探す。操作しにくいカーナビのリモコンでずずーっと地図をスクロールさせていくと、

蓬莱町に蓬莱岩!蓬莱発電所は見当たらないが、きっとこれが大きな鍵を握っているに違いない。直接通じている道路はなさそうなので近くに目的地を設定して出発する。

ところが、近くまで寄ってみても、川に近づけそうな道が見当たらない。結局川をはさんでぐるぐると2週くらいしてしまった。僕僕先生の作中、主人公の父親が僕僕に会おうと山に登ってみたもののいくら歩いても元居た場所に戻ってしまうというシーンがあるのだが、私も近づくことを拒否されているのだろうか……。いや、単にちゃんとした地図を持っていないのが悪いだけだ。

ちなみに、蓬莱町は上の写真のような新興住宅地だった。発電所と年代がずれてるような気がするな…、などと思いつつ、周囲に注意を払いながら車を走らせてると

蓬莱岩の文字発見。どうやら、阿武隈峡という場所にあるらしい。まあ、これで近づく取っ掛かりが分かった。案内にしたがって走ると確かに駐車場がたしかにある。車をとめて遊歩道を歩き出す。

え、2kmも歩くのか……。

クマは、冬眠してるだろうし……。

あ、もっと近くに駐車場がある……。いそいそと車に戻って、地図にある駐車場に移動した。

その3に続く。