!!! 「崩れ」めぐりガイド(前編) ! 幸田文さんの著作「崩れ」で描かれている各地の崩れ。いざ訪ねてみようという人に向けて備忘録的にちょっとまとめてみようと思います。私がまだ訪れたことがない場所(タイトルが○の場所)もインターネット等でわかる範囲の情報を集めてみました。講談社文庫版に基づいて記載のある箇所のページ番号を併記しています。 !大谷崩れ/静岡県(P.6〜P.19)[地図|http://maps.google.co.jp/maps?q=%E6%A2%85%E3%83%B6%E5%B3%B6&ll=35.304514,138.316627&spn=0.016170,0.025277&hl=ja] 大谷崩れは静岡県を流れる安倍川の上流部支流である大谷川にある崩壊地です。鳶山崩れ・稗田山崩れにならんで日本三大崩れに上げられることも多く、明治期から砂防工事が行われています。 *アクセス **自動車が無難。(バスの場合かなりの距離を歩く必要がある)静岡市内から安倍川と並行して走る県道29号をひたはしり、「梅ヶ島新田」バス停の角を左折する。そのまま進むと「扇の要」と呼ばれる崩壊斜面の直下近くまで出ることができる。 *ポイント **梅ヶ島温泉を始めとする温泉が近くにあって楽しめます。山梨に抜ける安倍峠からは富士山の大沢崩れがよく見えるポイントがありおすすめ。 !由比・大崩海岸/静岡県(P.27〜P.29)[地図|http://maps.google.co.jp/maps?q=&ll=34.902580,138.356581&spn=0.019727,0.028620&hl=ja] 静岡県の由比町は古くから地すべりによる災害がたびたび発生しており、現在も地すべり対策の工事が進められています。大崩海岸は昔から「東海の親不知」と言われるほどの交通の難所であり、昭和49年に発生した災害により廃道になった旧国道150号を見ることができます。 *アクセス **由比町に「由比地すべり管理センター」(JR由比駅から西へ徒歩7分)というPR施設がある。大崩海岸は近くに駐車場が有る模様ですが、詳細はわかりません。 !大沢崩れ/山梨県(P.32〜P.53)[地図|http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF8&ll=35.340264,138.743763&spn=0.043829,0.069523&z=14] 大沢崩れは富士山の西斜面にある崩壊地です。お中道と呼ばれる5合目付近を周回している遊歩道を1時間ほど歩くとたどり着きます。以前は沢に降りられたそうですが、現在は工事中のため沢に降りる道は通行止めになっています。 *アクセス **小田急河口湖駅から出ている新五合目行の急行バスが便利。新五合目からお中道を徒歩1時間。 *ポイント **「お庭」から先は歩道が荒れてるのでご注意を。アップダウンはそれほど無いのでゆっくり歩けば誰でも大丈夫でしょう。景色ががころころ変わってなかなか楽しめます。 !浅間山/群馬・長野県(P.58〜P.64)[地図|http://maps.google.co.jp/maps?ll=36.436769,138.537855&spn=0.009676,0.014310&hl=ja] 群馬県と長野県にまたがる活火山。近年火口付近は立ち入り禁止状態が続いています。==また、2004年9月1日に発生した中規模な噴火以降、火口周囲4kmが立ち入り禁止。周辺の登山道に立入ることができない模様。==現在は規制が解除されているそうです。群馬県側(嬬恋村)に浅間火山博物館があります。 *アクセス **[浅間火山博物館|http://www.asamaen.tsumagoi.gunma.jp/index.html]の[アクセスマップ|http://www.asamaen.tsumagoi.gunma.jp/access/index.html]をご参照下さい。 !松之山地すべり/新潟県(P.68〜P.81)[地図|http://maps.google.co.jp/maps?q=%E6%9D%BE%E4%B9%8B%E5%B1%B1%E7%94%BA&ll=37.038736,138.585320&spn=0.126528,0.202217&hl=ja] 1962年に新潟県東頸城郡松之山町で発生した大規模な地滑りが松之山地滑りです。現在は地滑りの防止工事によりほぼ安定しているとの事。解説施設等、詳細はわかりません。 *アクセス **関越自動車道 塩沢石打ICから国道353号で1時間 →[[後編に続く|砂防の風景/「崩れ」めぐりガイド(後編)]]